■マリ・フルイド-Mari Lwyd 「樹上の銀」で失せし国をゆくウィルとブラァンの前に立ちふさがる、恐ろしい馬の骸骨。小さい頃、ローランズ夫妻に連れて行かれたクリスマスのマリ・フルイドに、ブラァンはトラウマを残していて怯える。 「南ウェールズに行くと、古いクリスマスのしきたりでマリ・フルイドってのがある。灰色の牝馬って意味だよ」 棒の先に馬の頭骨(そのままか、あるいは白い布を巻き付けた上にガラス壜底の目をつけ、リボンなどで装飾されている)がついている。裾の部分は持ち手がすっぽり隠れるように布で覆われ、下顎部分にも持ち手がついていて、口が開閉できるようになっている。カーディフの民俗博物館にいくつか展示されている。 棒ウマのあとには馬方と道化(パンチとジュディ)がつき、家々を訪ねる。 クリスマス・キャロルのルーツでもある、酒宴の回礼(Wassailing)に通じる、祝福をして廻る習慣の一つ。 |
TOP * 旅 * 貴賓室 * 扉 * 鳥の戸 |