■旅人-ホーキン-Hawkin

13世紀に生を受けメリマンに息子のように育てられた。13世紀にはまだ無い、みどり色のビロードのコートをとても気に入っている。「この小柄な男には宝石のように光るものがあり、どんなに陰気な時にも喜びをもたらしてくれそうだった。」裏切りさえなければ、最期までジョン・ローランズドルー兄弟のような、人間の中でも光の側に協力する者の1人であったかもしれない。

1875年のハンタークーム館で、仙術の書を取り出す一瞬の為に命を危険にさらされた衝撃からマギー・バーンズに誘惑され、しるしウィルに渡すために1人で六百年もさまよう運命を、自らの裏切りによって科せられた。
避難所になっているハンタークーム館で、ウィルの歌う「月のもとに白く」に聴き入るシーンでは、旅人として愛するものを全て失った人間の、悲しみと苦悩を感じさせる。しかし最期に与えられた許されるチャンスにも、二度と光を信用することは無かった。

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