■メリマン・リオン-Merriman,Lyon-Gumerry

最初の古老、アーサー王伝説に登場する大魔術師マーリン。現代ではオックスフォードで大学教授という肩書きを持つ。
ドルー兄弟の大叔父ということになっているが、事実では無いことを家族も容認している。背が高く、白い蓬髪とわし鼻が印象的な容貌。ドルー兄弟による愛称は、「メリーおじさん」、または「ガメリー（Grand Uncle Merrimanの略）」。

メリマンという名は英国の古い祭事で登場する道化「Merry Man」から。「浮かれた奴」といった意味合いなので、英国でもかなり風変わりな名前ということになる。
名前の出典はもちろんマーリンからだが、アーサーはマーリオンの韻を踏んで「わが獅子よ」と呼ばわっている。心憎いセンスだ。

「みどりの妖婆」において、ティーシスが「鷹よ」とメリマンに向かって言うが、鷹目のコチョウゲンボウは確かにMerlin（学名）と呼ばれている。そして古代の鷹狩りにおいて、Merlinを飛ばせるのは女性だけと決まっていた。