■カーヴァル-Cafall
ブラァンの愛犬。古文書で「風見る銀目」と歌われる、銀色の目を持った背中に小さな黒斑のある白い牧羊犬。 ブラァンの父親、オーウェンによってアーサー王の猟犬の名をつけられた。ブラァンとウィルの探究を助け続けるが、羊殺しの疑いをかけられカラードグ・プリッチャードに銃殺されてしまう。
犬種は特に語られないが、おそらくボーダーコリーの白毛種。白毛は犬種基準ではあまり良いとされない毛色だが、技量重視、外見を問わない牧羊犬にはよく見かける。 背中の蔵のような黒い斑は、ウェルシュ・コーギーにある鞍状の模様が「妖精の鞍」と呼ばれることにちなんでいると思われる。コーギーは妖精の馬と呼ばれる。カーヴァルの白い毛色と斑も妖精と関係をもたせているのかもしれない。
ブレコンシャー、ブェルト地方のカーン・カヴァルには、アーサー王が野猪トロイトをしとめた時(マビノギオン)の、猟犬カーヴァルの足跡がついた石があるらしい。