■コーンウォールの聖杯-Over Sea, Under Stone

コーンウォールの聖杯

シリーズ第一作、邦訳は学習研究社から1976年に竹内孝夫氏の訳で刊行、長らく絶版でしたが2002年春復刊リクエストが成功し、2002年5月、同社より復刊します。

1969年にTVドラマ化されていた事が、ひょんなきっかけで判明しました。"Jackanory"という番組の中で、全5話完結。
詳細はIMDbという米国の映像や音楽のデータベースサイトで、SUSAN COOPERのページを参照していただきたい。各作品のページまでたどっていけば、キャスティングも分かります。

第三作の「みどりの妖婆」につながる、ドルー兄弟が聖杯を見つけるまでの話。ドルー兄弟の「みどりの妖婆」「樹上の銀」に至る成長の過程が、ここから辿っていく事が出来る。

この作品を執筆した当初、作者スーザン・クーパー女史はシリーズ化と言う発想は無かったそうですが、最後にメリマンの正体をさりげなく(?)印象づけるあたり、その後の展開へと読者のイメージを拡げてくれます。

舞台はコーンウォールの架空の漁村で保養地トリウィシック
作者はこの作品を「愛する父と母へ」捧げている。

これは想像ですが、子供達が海岸で聖杯を発見するというモチーフは、アイルランドでタラ・ブローチが発見された事なのでは?大英博物館に所蔵されているし、とにかく大きな発見だったのです。ケルト関係の好きな人なら知らない人はまず居ないと思いますが、私もこの作品を読んだ時、すでにどっぷりケルトやアーサー王にのめり込んでいたのですぐにイメージが重なりました。  

登場人物:サイモン・ドルージェーン・ドルーバーナバス・ドルーメリマン・リオンエレン・ドルードルー氏(父)ルーファスポークおばさんビル・フーバーペンハローさんミスター・ウィザースポリィ・ウィザースミスター・ヘイスティングス

2006/11/6更新

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