■ウェイランド・スミス-Wayland Smithy

光の六つのしるし」でジョン・スミスという古老が出てくるが、スミスとは鍛冶師の事。ウィル古老としての記憶の中から反射的に口にした、「ジョン・ウェイランド・スミス」とは、彼の真の名前なのかもしれない。

鍛冶師は自然の女性的諸力との交渉によって得た、魔力を持つとされた。「ベイオウルフ」の中で英雄ベイオウルフの名剣を鍛えたのも鍛冶師ウェイランドである。その他「ディオ・コンプレイント」という古英詩や、ウォルター・スコット作「ケニルワースの城」等にも登場する。
鍛冶屋ウェイランド・スミジィの伝承は、ケルトではなくサクソン人がもたらしたものらしい。オックスフォード・シャーにある新石器時代の遺跡は、アフィントンのホワイトホースの近くにあり、その蹄鉄を打つのがウェイランドだという。白い巨人の伝説も関連づけられている。

Smithyとは鍛冶師の工房。smithだと鍛冶師だそうです。
鉄(くろがね)を扱う野鍛冶を blacksmith とも称します(そう言えばイングランドのトラディショナル・ソングに同名の歌があり、スティーライ・スパン等のバンドによって収録されているのをよく耳にします。良い曲です。)

03/01/12更新

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