■ブラァンという名の人々-Brans ウェールズ伝承譚「マビノギオン」にも登場する王であり、太陽神でもあるベンディゲイド・ブラン(祝福されたブラン)のこと。キリスト教をウェールズに最初に伝えたとされる。 マビノギオンの「リールの娘ブランウェン」において、アイルランドと戦った、復活の大釜を持つ巨人王として描かれた。傷つき首だけになった王は部下たちと「楽しく」ロンドンのホワイトヒル(現在のロンドン塔近辺)まで旅をし、埋められる。首だけになってなお海外からの侵略者ににらみをきかせたという。 のちに子孫であるアーサー王の登場で掘り起こされてしまうのだが、現在でもロンドン塔では6羽の大ガラスが飼育されている。このカラスがいなくなった時には英国の危機が謳われている。 アーサー王伝説では、アーサー王の先祖として系図の一番初めにリール、その子ブラァン、数代経てウーゼル、アーサー王へと血筋を受け継いだ事になっている。怪我を負った王ということから、「漁師王(すなどりのおう)」であるという説もあり、アベルダヴィの沈んだ国の王、グイズノー・ガランヒルと重なる。 |
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