■狩人ハーン、ハーン-Harn the Hanter

物語では七つまたの鹿角と狼の耳、ふくろうの目をもった姿で描かれる。地獄の猟犬たちをひきつれ、ワイルドハントを行い圧倒的な強さで闇の寄せ手を押し返した。十二夜(twelfth Night、クリスマスから12日間)に狩り(ワイルドハント)をするとこの地方で言い伝えられている。

バッキンガムシャーを中心に各地にその幽霊伝説があり、ウィンザー城にはかつて「ハーンの樫の木」が落雷で失われるまで実在した。(今は二代目が植えられている)
ワイルドハントは実際この季節に渡ってくる雁の群れの声が空を駆ける犬の声に聞こえたものなのかもしれないが、目撃説が多く、英国の窮地には必ずあらわれると言われている。やはり鹿角をもち角笛を吹き鳴らしながら馬を駆り、沢山の猟犬をつれて駆け抜けると言う。
伝説では殺された森番の霊といわれるが、太古の鹿角を持った豊穣神、ケルヌンノスが原典とも思われる。また、この物語ではウェールズの伝承にあるアンヌウンの地獄の猟犬の特徴で描かれているのが面白い。 また、ケルヌンノスはマーリンとも関連づけられる事が多い。

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