■聖杯-the Holy Grail-the Cup

作中では聖杯に似せて作られた6世紀の金の杯で、四つの力の品の第一の品。側面にアーサー王にまつわる真実の物語が彫り込まれている。ケメア岬の真下にある、干潮時にだけ姿をあらわす石の洞窟に古文書と共に隠されていたものを、ドルー兄弟によって発見された。発見後は大英博物館に寄贈され、その返礼は百ポンドの小切手だった(当時では約8万6千円と言うことですが、現在ではその5分の1ぐらいのレートでしょうか)

アーサー王の聖杯探求は、キリスト教以前のケルトの二大宗教的守り、ダグダの大鍋と主権の杯と言われる物の、後者と思われる。主権(王、族長、大長)の直系の後継者のお守りだった事から、正当な継承者へ受け継がれるべき力、と言う事になるのだろうか?
この杯は処女が運ばなければいけない、と言うのは完璧に汚れのない者でなければ杯に触れることは出来ないため。形はたんなる窪んだ皿であるともいわれる。
聖杯のシンボルは常に女性的なもののため、フェミニズムとも結びつけられることが多い。
11月初めの儀式(Samhain)と関わりがある、豊饒(平和)と犠牲の象徴。

聖杯にオガム文字で彫り込まれていた予言詩。

失せし国より光射す時
六騎士天翔、六のしるし燃え
夏の木高くそびる下にて
ペンドラゴンの刃に「闇」斃れん

ア・マエント・アル・マナゾエズ・アン・カヌー、
アク・ア・マエル・アルグルアゼセ・アン・ドード
      〜山々唄い、老婦人来る。

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